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2019.11.15解体工事の前に
こんにちは井上です。
つい先日、解体工事のお清めを行いました。
今回の現場は広い敷地の中にある民家を解体しそこに新しく新築を建てる計画です。
敷地には様々な植栽が植わっており緑豊かな気持ちの良い庭が広がっています。
ですが、解体工事をする上では重機の通路やスペースが必要になってくるため、移動できる植栽は移動し、そうでないものは折れない程度に曲げるなどしてスペースを確保して解体工事の準備をします。
さて、お清めについてですが、お清めというと塩を使うイメージがあると思います。その塩を使う理由についてですが、一昔前までは天災や病気などの良くないことが起こった時など体に塩を振ったりして身を清めていたことがきっかけでお清めに塩を使うことが一般的になったそうです。
さっそく建物の四隅に塩とお酒を蒔きます。長い間お世話になった家に感謝の気持ちを忘れてはいけません。建物だけでなく敷地に対するお祓いも大切なことです。
解体工事はただ解体すればいいのではなく、工事を円滑に進めるための段取り、場所作り、安全面の考慮が必要になります。
これからも作業のしやすい環境作り、安全な現場作りを心がけて現場を見守っていきます。
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2019.10.01股旅社中デザイン競技会学んでこと②
こんにちは井上です。
先日ブログに挙げたデザイン競技会の続きについて書こうと思います。
前回の記事はこちら
2日目はまず前日にあった競技会の表彰式から始まりました。
結果についてですが、ウエノイエは残念ながら賞をとることはできませんでした。
2019年デザイン競技会で見事最優秀デザインに選ばれたのは國本建築堂様の「縁卓」です。
國本建築堂様でつくられている家の特徴の一つでもある縁側を活かし、そこでの過ごし方に着目したものでした。(詳しくはこちらをご覧下さい)
この縁卓のデザインはいたってシンプルですが、そこにあらゆるものを置いたり掛けたりすることで使い方の多様性を活かし様々なしつらえ空間をつくってくれます。
私はその中でも焚き火台として使えることに関心を持ちました。
焚き火の光、匂い、音は私たちの感性をくすぐるものがあり、癒しを与えてくれます。そういうことを日常で愉しむことができたらとてもいい刺激になるんでしょうか。
庭のしつらえという言葉一つで考えることは人それぞれ全く違います。そういう言葉のとらえ方や感じ方があることを知ることができました。
また、表彰式を終えた後はベガハウスさんがつくられた住宅を見学することができました。
第一印象はスマートさがありながらもどこか落ち着いた雰囲気を感じました。
見学させていただいた建物はスキップフロアとなっており高低差が生まれ、その高低差が独特の空間をつくっていました。
また屋根の掛け方、窓の取り方にもこだわっており、光を取り込みつつも外部からの視線が全く気にならないような設計になっていました。
住宅一つ考えるだけでも、外部との関係性は親密で、その場のメリットデメリットをどのように表現していくかを考えることが重要になってくると思いました。
私はまだたくさんの住宅を見てきたわけではありませんが、これからも目で見て感じたものをウエノイエでの家づくりに活かしていきたいと思います。
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2019.9.27風景をつくる
こんにちは井上です。
先日、植栽計画を行いました。
ウエノイエでは建物だけでなく家具や庭空間なども計画します。
植栽計画についてですが、まずは基本計画図をベースに自分たちで植栽を選ぶことから始めます。
そして選んだ植栽を現場に搬入し、位置や向きなどの細かい部分についてスタッフのみんなで考えます。
このとき大切なのは色々なところから見ることです。
デッキに座ったときの見え方、玄関の窓からの見え方、リビングからの見え方など様々な場所から見た上でバランスを整えていきます。
また植栽によっても見え方が全然違いますし成長の仕方も異なりますが、そこを活かすことも植栽計画の一つです。
他にも議論するところが多々ありますが、スタッフみんなで五感を働かせながら庭をしつらえていきます。
ただ持ってきたものをそのまま置くだけで終わるのではなく、バランスを考え美しいと思える風景をつくることが私たちの仕事です。
これからも現場の出来事について記事をあげていこうと思います。
是非ご覧下さい。